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片栗の花

天空の国チベット

青蔵鉄道で行くチベットの旅
  2007年9月14日~21日  参加者20人
14(金)仙台発 14:25(中国国際航空CA924)→ 大連経由北京着 19:00 北京泊
15(土) 北京 → 西寧(2時間半) 市内見学(清真寺、タール寺) 西寧泊
16(日) 青海湖、自由市場見学22:16西寧発(青蔵鉄道)ゴルムドへ  車中泊
17(月) 車中(崑崙山脈、トト河、タングラ山脈) 22:30ラサ着    ラサ泊           
18(火) ラサ市内見学 世界遺産ポタラ宮、セラ寺、大昭時、八角街  ラサ泊
19(水) ノルブリンカ16:30ラサ→(成都)→北京21:30(中国国際航空)北京泊 
20(木) 北京市内見学   ?和園、首都博物館、胡同見学       北京泊
21(金) 北京8:30発(中国国際航空CA923)→(大連経由) 仙台14:30着
中国
■ 時差  日本とは時差1時間遅れ
■ 高度と気温(9月)  (仙台17-24℃)
  北京17-28℃、西寧(高度2500m)7-22℃、ラサ(高度3650m)9-21℃
■ 通貨 1元(人民元・RMB) = 16円  1元=10角=100分

西寧(青海省の省都)西が安定するようにとの意 人口205万人(青海省518万人)
 住民は漢族、チベット族、回族、土族、ラサール族、モンゴル 族、カザフ族など。
 省全体が海抜3000~5000mの高地にある。広大な草原、中国5大牧畜地区のひとつ。
(青海、甘粛、四川、新彊、内蒙古)ワラビ、ゼンマイ、タラの芽などを日本に輸出。
 黄河の支流である湟水流域、中国とチベットを結ぶ要衝の地。北京、ラサまで2000Km。
 家庭やタクシーでは天然ガスを使用。鉱物は鉄鉱石、アルミ、石炭、塩など。
チベット
ヒマラヤ山脈に隣接する高原地帯。インダス川、ガンジス川、メコン川、黄河、長江の源流。
人口270万人(200万人がチベット族)、北部は放牧(ヤギ、馬)、南部は耕作(小麦、裸麦)
チベットに特有な希少な野生薬用植物があり、野生動物がいる。鉱物資源の埋蔵量も豊富。
野生動物 トラ、ヒョウ、野生ロバ、野生ヤク、カモシカ、オオヤマネコ、レッサーパンダ、
ヒマラヤタル羊、ターキン、黒首鶴、綬鶏中華羽なし虫、メド羽なし虫など国家重点保護動物。
薬用植物 蔵紅花、雪蓮、冬虫夏草、貝母、胡黄蓮、大黄、天麻、三七草、丹参、鶏血藤 
薬用菌類 霊芝、茯苓、松橄欖、雷丸など
鉱物資源 クロム、リチウム、鋼玉、銅、金、銀、モリブデン、硫化鉄、鉛、亜鉛、コバルト
チベット動乱
1904年 インドから進入したイギリス軍がラサを占領。
1950年 中華人民共和国がチベットを武力解放する。(チベットの政教一致体制の存続を認める)
1956年 中国政府のチベット支配に対しネパールを基地にゲリラ活動(CIAから資金、武器の援助)
1959年 ラマ僧を中心とした反中国暴動が発生、第14世ダライ・ラマはインドへ亡命(約10万人)
    チベット臨時政府の樹立を宣言。
中国とインドの間で国境紛争が起こる。米中の国交樹立、米国CIAによるゲリラへの支援中止。
 
ラサ(拉薩)(高度3650m)中国チベット自治区の区都
ラド(ヤギ)とサー(土地)よりラサ、又ラ(仏、神、天)で聖地。チベットの政治・宗教の中心地。
人口37万人、町の中心には14万人。(チベット人は87%)、王都として1300年の歴史を持つ。
世界遺産はラサのポタラ宮歴史地区として3つの建築物、ポタラ宮、ノルブリンカ、ジョカン。
ポタラ宮は神の住む聖家、ノルブリンカは神の離宮、ジョカンは生涯一度は夢見る聖なる巡礼地。

青蔵鉄道
*青海省西寧とチベット自治区首府ラサ(拉薩)を結ぶ高原鉄道。1,956km
 世界一高い場所にある鉄道 最高5,072m、唐古拉駅5,068m、平均海抜は約4,500m
 最高160km/h(海抜5,000m 以上では80km/h)で走行
*2006年7月1日に客車運行を開始。
*列車編成 個室、寝台車(480人)、2等車(392人)など合計定員936 人。
* 車両は航空機の技術を導入。寝台車には酸素吸引設備
  紫外線対策、落雷防止装備。医師、看護師も同乗
*西寧~ラサ
 西寧 20:07発→ラサ 翌日22:30着、 ラサ9:32発 → 西寧 翌日12:19着
主要駅の海抜 (m) 
格爾木(ゴルムド) :2829
南山口(ナンシャンコウ) :3081
玉珠峰(ユイチュ-フォン) :4195 玉珠峰(6178m) 崑崙山脈
望 昆(ワンクン)   :4484  野生動物のパラダイス可可西里(ココシリ)
不凍泉(ブドンチ ュアン) :4200
五道梁(ウーダオリァン) :4415 永久凍土
江克棟(ジャンケドン)  :4778 風火山トンネル1,386m 世界最高所の凍土トンネル4,905m
沱沱河(トォトォホー)  :4547 長江、黄河、メコンの源流 
              タングラ山脈(グラタンドン6621m (長江源特大橋)              
雁石坪(エンシーピン)  :4870
唐古拉(タングラ)  :5068  世界一高い駅  駅手前が最高5,072
安 多(アムド)   :4700  チベット最初の町 人口3万人 綿羊、ヤク
錯那湖(ツォナフー)  :4800  最高地点の湖
那 曲(ナクチュ) :4507  人口8万人、草原、水力発電、ヤク・羊・馬の放牧
当 雄(ダムション)  :4136  人口4万人、採鉱、発電
拉 薩(ラサ)   :3650

青蔵鉄道 第1日目 仙台空港→ 大連経由で北京へ  (北京泊)
 仙台から大連経由の北京行きは火曜日と金曜日、1便運航しています。
 仙台発 14:25  大連着 16:35  発 17:35 北京着 19:00
  (中国は時差1時間遅れで、日本時間20時着 所要5時間半です)
 大連乗換えも一息入れられ、疲れもなく予定どうりに北京着。
 やはり隣国で近いですね。気候も仙台と変らずです。
 北京は10数年前行った時とは違い自転車部隊は見当たらず、車で大渋滞でした。
地図.jpg
大連(清岡 卓行著「アカシヤの大連」で知られています)
遼東半島の最南端で周りを海に囲まれて丘陵が多く緑が豊かな地域です。
空気がきれいで中国では最も清潔で環境の良い街として人気がある。
夏も涼しく、避暑地として全国から観光客が集まります。
人口は約650万人、緯度は仙台とほぼ同じで宮城県大連事務所があります。
帝政ロシアの租借地で旅順の軍港とともに貿易港として発展した。
満州国では日本から大陸への玄関口として多くの日本人を迎え入れた。
日本人街があったため、日本人が建てた建物が今も数多く残っている。
アカシアの木々と緑の山々、気候も温和で、日本人たちが最も愛した、
美しく優雅な町です。
昔から日本語を話せる人が多く、日系企業の大連進出が盛んになった。
現在、大連市内の日系企業はおよそ2000社余り。
近年、日本のIT産業のアウトソーシング先としても注目されている。
大連空港は軍と民間の併用飛行場で戦闘機に興味ある方には穴場的存在で、
ロシアのミグ戦闘機も見られるとのことです。軍用機が盛んに離着陸していました。
大連3.jpg大連2.jpg
大連市内の 遼寧師範大学外国語学院の中庭に、与謝野晶子
「君死にたまふことなかれ」の詩が碑となり建立されています。
国を超え時代を超え、平和であることは日中国民共通の願いです。
あ々弟よ君を泣く
君死にたまふこと勿れ
末に生まれし君なれば
親のなさけはまさりしも
親は刃をにぎらせて
人を殺せと教へしや
人を殺して死ねよとて
二十四までを育てしや


西寧 (青蔵鉄道二日目)北京  → 西寧 (高度2500m)
           8:55発   11:30着  午後西寧市内見学
   一気にラサでなく、少し高地になれるためです。
西寧(青海省の省都) 西が安定するようにとの意
 人口205万人(青海省518万人の40%)省全体が海抜3000~5000mの高地。
 広大な草原がひろがり中国4牧畜地区のひとつです(モンゴル、新彊ウイグル、チベット)
 ワラビ、ゼンマイ、タラの芽などを日本に輸出。
 住民は漢族、チベット族、回族、土族、ラサール族、モンゴル族、カザフ族など。
 黄河の支流である湟水流域にある。
 古来から中国とチベットを結ぶ要衝の地。北京、ラサまで2000キロ。
 車内の温度と湿度は以下です。乾燥しているので過ごしやすいです(夕方7時頃)
車内.jpg
清真寺
 青海地区最大規模のイスラム寺院。創建は明の洪武年間(1368-98)。
 普段でも3000人もの信者が参拝に訪れる。(5000人収容できる)
清真寺4.jpg清真寺2.jpg
礼拝が始まるのを待つ人たち
清真寺1.jpg清真寺6.jpg
寺の前の露店
清真寺3.jpg

タール寺(塔爾寺) チベット名クンブル寺
タール寺は、チベット仏教ゲルク派(黄帽派)の六大寺院のひとつ。
ゲルク派の創始者であるツォンカパ(1357~1419)の生地を記念して
1560年に建てられた。塔の中にはツォンカパの遺物が納められている。
クンブルとは十万仏の意で、ツォンカパの生地に生える菩提樹の葉の
一葉一葉に仏が宿ることから名付けられた。
中国名の塔爾寺は、本殿である大金瓦寺の大銀塔にちなんだ。
タール寺.jpgタール寺2.jpgタール寺4.jpgタール寺3.jpg
寺前の露店、ウロコのない魚(腸を取って浮き袋も食べるそうです)
タール寺5.jpgタール寺6.jpg

青海湖(青蔵鉄道三日目)
青海湖を見学する。ミゾレ混じりの激しい雨が降りました。西寧のガイドは田さんです。
湿度2.jpgガイド.jpg
青海湖 (塩水湖)  (標高は3119m?)
中国最大の内陸塩湖(世界で2番)。青海省の省名の由来になっている。
水深19m、面積は琵琶湖の6倍、塩素濃度6.6g/リットル(淡水湖と塩湖の中間)
湖の北西部の鳥島には10数万羽の鳥が飛来(1/3はここに集中)
斑頭雁(かり)、鳶色頭カモメ、アカツクシガモ、鵜など
生息する魚は湟魚という魚一種類のみ。(鯉の一種で鱗がない)
周囲の砂漠化・過剰放牧で200年後に消滅の危機も。
青海1.jpg
チベット人による歓迎の踊り
青海5.jpg青海4.jpg
菜の花畑とヤク
青海2.jpg青海3.jpg青海8.jpg青海6.jpg
魚雷の実験基地
青海7.jpg

青海省はヤク、羊、馬などの放牧がおこなわれている中国5大牧畜地域のひとつ。
ヤクの飼育頭数は500万頭をこえ、国内の約半分を占める。
ほとんどのヤクが家畜として、荷役用、毛皮用、乳用、食肉用に使われる。
チベットでは、ヤクの乳から取ったバターを灯明に用いたり、塩に茶に
溶かしたバター茶が飲まれる。糞は乾かして燃料として用いられる。
高地に適応していて、暑さには弱い。
野生のヤクはカシミール高原からチベット高原にかけての標高6000mの高地に
わずかに生息している。
ヤク販2.jpgヤク販.jpg

市場を見学しました。野菜が豊富です。肉はヤク、豚の足や腸など。
ハトやうさぎもありました。傍らではトランプやマージャンに興じていました。
市場15.jpg市場9.jpg 市場1.jpg 市場5.jpg市場2.jpg市場12.jpg市場10.jpg市場13.jpg市場6.jpg市場3.jpg市場7.jpg市場14.jpg市場8.jpg市場11.jpg市場4.jpg
いよいよ夜 西寧22:16発 青蔵鉄道でラサへ向います。
駅にはチベットへ行く僧の姿も。
西寧駅.jpg西寧駅2.jpg

青蔵鉄道(4日目)ゴルムド→ラサ
 昨夜10時過ぎに出発し、硬臥(3段ベット)で眠りながら
 朝8時半頃ゴルムドに着きました。ここまではまず何事ともなくです。
 夜は窓越しに、きれいな星空が、天の川も見えました。

 5000mを超えるタングラに近づくに従い頭が痛くなり横になりました。
 (5500mでの酸素は海抜0mの半分だそうです)
 主要駅での停車は倒れる人続出で、今は止まらずにノンストップです。
 最高地点もあっというまに通り過ぎ写真撮れませんでした。
 夜11時頃ラサに着く頃には少し落ち着きました。まだ頭は重いです。
 ホテルで医師の診断を受け点滴を受けた方もいました。
 ラサの人は逆に低地では酸素酔いするそうです。またヤクも高地でないと
 死ぬそうです。人も動物も夫々に適したところがあるのですね。

*  高度   気温  気圧(酸素量比例?) 理科年表より
タングラ  5068m -18℃  540hpa
ラ サ   3650m -8℃  649hpa
西 寧  2275m  1℃  775hpa
海 面    0m  15℃ 1013hpa  
食堂.jpg酸素.jpg酸素吸
ゴルムド2.jpgゴルムド1.jpg
青蔵10.jpg
青蔵9.jpg青蔵8.jpg青蔵7.jpg青蔵6.jpg 青蔵14.jpg青蔵13.jpg青蔵12.jpg青蔵11.jpg 青蔵20.jpg青蔵21.jpg青蔵22.jpg青蔵23.jpg青蔵24.jpg青蔵25.jpg 青蔵26.jpg青蔵27.jpg青蔵28.jpg青蔵29.jpg

ラ サ(青蔵鉄道5日目)
 今日は終日ラサ市内見学です。頭は重いですが、落ち着いています。
ポタラ宮  1994年世界遺産登録(文化遺産)
紀元前7世紀頃、紅山の上に営造された。高さ115.7m、13階建て
旧チベットの政治、教育を一体とする統治の中心で、歴代ダライラマのメッカ。
宮殿は紅宮と白宮の2つの部分に大別され、 万を数える部屋をもっている。
紅宮は宗教行事を行う場所、 白宮は政治活動や生活区として用いられている。
1642年にチベット政府ガンデンポタンが成立し、ダライ・ラマが政権を確立
すると拠点をポタラ宮に定め、大幅な改築を行った。
ポタラ宮の内部は巨大な仏像、歴代のダライ・ラマの墓碑、金や宝石をふんだんに
使った華麗な装飾や極彩色の壁画をはじめ、チベット美術の粋が詰まっている。
ポタル2.jpg
白宮(大広間、会議室、ダライラマの居室があり政治を行う場)入口
白宮.jpgポタル.jpg

タルチョ 経文が印刷された祈祷旗。ガイドさん
風にはためくごとに、風が仏法を世界中に広めると言われる。
5つの色は物質の五大(五元素)を表す。青(空)、白(風)、赤(火)、緑(水)、黄(地)
タルチョ.jpg

色拉寺(セラ寺)
ラサ三大寺院の一つ。1419年、チベット仏教のゲルク派(黄教)の創始者
ツォンカパによって建立されたふるい寺。日本人の河口慧海と多田等観も修行した。
郊外にある仏教大学のキャンパス、若い層たちが体全身を使い禅問答
していたのが、とても迫力があり印象的でした。
(僧は15~50歳、独身、高僧の法話の復習をしているとのこと)
セラ1.jpg 禅問答.jpg禅問答3.jpg禅問答2.jpg
寺の前で「五体投地」する人たち
両手・両膝・額という身体の五部分を地に投げ伏して祈ります。10万回数えながらするそうです。
五体投地.jpg

裏山には鳥葬場もあります。
鳥葬についてのガイドさんの話です。庶民の70%がする。
更に下層の人は水葬、だから魚を食べない。偉い人には火葬する人もいる。
まず朝早くヤクのバターを燃やして鷲を呼ぶ。
鷲(1m、40kgほど)が20羽ほどがやってくる。
鷲が去った後は雀などの小鳥が来る。
1日で全て終わるが、残る場合はまたバターを燃やして鷲を呼ぶとのことです。
立ち会うのは近親者のみ。鳥になり、空にかえるということでしょうか。

チベット仏教の巡礼地ジョカン(大昭寺)
ここでも多くの人が五体投地をしていました。
まず手を合わせて合掌し、手を頭上、眉間、喉、胸にもっていき、
しゃがんで膝をついたあと、うつ伏せに寝転んで頭上で合掌する。
こんな聖なる行為を撮影した罰が当たったのでしょうか。
写真機が故障してしまいました。(ーー;)
大昭寺.jpg大昭寺2.jpg五体3.jpg五体.jpg五体2.jpg

ラサ(青蔵鉄道 6日目)ラサ市内見学後北京へ
     (ラサ 4時半発 成都 6時半着 7時発 北京9時半着)

 ホテルの前は朝早くから、暗くなるまでぐるりと取り巻くようにして
 チベット人が貴石や仏具を売る店を開いていました。
 値段はホテルのものの10分の1くらいです。
(ホテルでさえ定価の半分以下にするのですから、適正なる価格
 とはいくらなのか判断できかねます)
 見ていると腰掛を勧められ値段交渉を楽しみました。
 商品経済の中に入ったチベットでも素朴なものというより、
 どの店でも同じような規格品的なものが多く見られました。
 3倍くらいは吹っかけていたのと、1つでなく複数買わせようとする、
 お釣りは返さないで品物をよこす、偽者があるなどということでしょうか。
 チベットでの喜捨と思い私はここでお土産を買いました。
 少しは高く買ってやったのではないかと思います。
 偽者もつかまされてしまったのが反省です。
土産店.jpg

カメラ故障してデジカメで撮影できなくなりました。これはフイルムカメラで撮影したものです。
ノルブリンカ(世界遺産) ノルブは如意宝珠、リンカは苑で宝の庭。
ダライ・ラマ7世が1755年に建立した夏の離宮で、西洋風の邸宅や公園、
動物園など数多くの建築物があります。
ここにダライ・ラマ14世はタクテン・ポタンという宮殿を建築しました。
1959年のチベット動乱の際この離宮を脱出し、インドへ亡命しました。
当時の家具やラジオ、レコードプレーヤーなどが残されていました。
富士山と同じとは思えない樹木の森と花に囲まれていました。
ノルブリンカ2.jpgノルブリンカ.jpg

ラサ市内からゴンカル空港まではラサ川に沿って進みました。
水量も豊富な、大きな川です。はるかメコン川、ガンジス川に流れるのでしょう。

ラサ川3.jpgラサ川2.jpg

北京(青蔵鉄道7日目)
本日は2班に分かれて見学しました。
A 天安門、故宮博物院、万里の長城
B 頤和園、首都博物館、胡同
私はAコースは2度行っているのでBコースに参加しました。

北京市内をバスで廻りながら全コース同行したガイドの銭(セン)さんから
最近の北京事情について興味あるお話を聞きました。
来年のオリンピックに向けていたるところで建築や工事が進められていました。
自転車部隊も見当たらず、車の渋滞で友諠商店には10分間だけの買い物に
なってしまいました。
カメラ故障につき友人からかりたデジカメで撮影した画像です。
天安門.jpg銭.jpg

首都博物館
昨年完成したばかりの大きな博物館で展示品も多いですが、
展示の仕方、説明が不足しているのか、よくわかりませんでした。
1回りして3.5kmで丁度見学時間が終わりました。

胡同〔フートン〕は北京中心部周辺に旧くから伝わる街並みです。
元、明、清、の三王朝にできた路地や横丁のようなものです。
古くからの北京の街並みを留めています。
かっての日本にもみられたものです。
北京オリンピックにむけて多くの胡同が取り壊されているようです。
自転車タクシー(輪タク)での胡同めぐりが最近人気になっているようで
多くの輪タクがいました。私たちもこれに乗って胡同を見に行きました。
1軒のお宅を訪問し、話しを聞きました。
輪タク.jpg 輪タク.jpg中庭.jpg路地.jpg

世界遺産 頤和園(いわえん)
北京最大の庭園で、中国の典型的な皇室庭園です。1860年英仏連合軍によりほとんどが破壊されましたが、
この公園がお気に入りだった西太后は、莫大な戦費を流用し修復しました。財政危機を招き、
清朝滅亡の原因の一つともいわれています。頤和園は万寿山という小高い山と昆明湖(人工湖)からなります。
万寿山は昆明湖を作るときに掘り出した土を盛り上げて築山したものだそうです。
さすがは規模がとてつもなく大きいですね。これだけのものを造るにはと思いました。
昆明湖から万寿山に建つ「仏香閣」を望む。
仏香閣.jpg仏香閣2.jpg
園3.jpg園.jpg
蘇州街は乾隆帝が水路と庭園の美しさで有名な蘇州の街と同じものを
頤和園内に造らせ、ここでショッピングを楽しんだ場所。
蘇州街3.jpg蘇州街2.jpg蘇州街.jpg

帰国 (青蔵鉄道8日目
8日間に及んだ旅行もあっという間にすぎた感じです。
ホテルを朝5時過ぎに出て一路仙台に向いました。
北京空港国際線の行き先を見ると半数は日本の各都市行きです。
日本との強い関係を感じました。ヨーロッパに比べて格段に近いですし
疲れることなく仙台に帰れます。また香港も国際線に入っているんですね。
ガイドさんの話の中でも人気のある留学先として香港といっていました。
香港はまだ中国の人には外国並みなのでしょうか。

北京発 7:40 大連 9:00 10:30→仙台 14:00着
大連経由です。大連で少し遅れて待たされました。
大連で水を買いました。20元(約320円)高いですね。
先日NHKのNスペシャルで「人事も経理も中国で」の番組で日本の企業が
大連の中国人に仕事をアウトソーシングしているという内容でした。
優秀で覇気のある中国の若者が日本の企業の中核をになうのでしょうか。
時差1時間ですから、同じ時間帯で作業が進められますしね。
日本の島が見えたとき、日本は緑にあふれた島だということを感じました。
チベットでむき出しの岩石で覆われた山を見ていたせいか、山が緑の森で
覆われていることはとてもすばらしいことだと思いました。
アクセス鉄道で、仙台まで出て高速バスで自宅に帰りました。
ガイドの銭さんの話です。
北京 人口 1560万人(+流動人口が365万人)
   少数民族48万人(回族、満族など)
   車    300万台
   安い車で5万元  、ガソリン1リットル5元
   サラリーマンの平均月収2000~3000元
   大学卒の初任給    1500元
   物価の値上がり大きい 豚肉500g 8元→15元
進学 北京大学、西華大学、アメリカ留学、香港の大学などが人気がある。
   普通の大学をでたからといって就職が保証されるわけではない。
   大学に入るためには小学校から競争がある。人気のある学校に行くために
   住所を移すために、他人の家の門を半分買うというようなこともあるそうです。
道路 バス路線が1車線ある。違反すると罰金だそうです。
北京の市の花  コウシンバラ(野生のバラ)、キク  (写真撮れず)
北京市の木   コノテガシワ、アカシア

天空の国チベット 見たこと、聞いたこと、調べたこと、感じたこと

 今まであまりよく理解していなかったチベットについて、自分が直接に色々
 見たり聞いたりしたことにより興味が湧き、調べることにより多くのことを
 知りえたことです。今の時代はどんなことでもネットで手軽に調べられること
 はとても便利なことです。

1 5000mを越える高地を走り抜ける青蔵鉄道。窓からは普段見ることの
  出来ない高地の大パノラマを見ることが出来ました。窓越しでしか見れな
  かったことが残念ですが、朦朧とした意識の中で眼下に広がる世界はまさに
  天空の世界です。三段ベットはきついですが、何かのときは横になれるのが
  いいです。食堂、トイレ、洗面所など割合きれいでした。

2 私が今まで登ったことのある最高の高さの山は立山(雄山)3003mです。
  さすがは5000mのチベットの山々は呼吸が苦しいですね。飛行機は
  対流圏と成層圏の境目である地上10000mの高さを飛びます。
  ここは空気の量がごく僅かだからです。ここを飛んでいるときの飛行機は
  とても安定しています。5000mでは空気の量は地上と比べて約半分だから
  苦しいのも当然です。

3 日本にいる私たちには3000mといえば山の頂上です。そこは緑のない
  岩山です。チベットでは4000mの高地に沼や川があり、緑の草が生え、
  ヤギや羊が草を食べていました。高山でも湿地があれば生物が生きられる
  ということなのでしょうか。

4 チベットの厳しい環境の中で、ここだけしかない植物や動物が生きています。
  こんな厳しい条件の中で生き延びているその強い生命力、それは人類にとって
  も貴重な生物資源です。

5 こんな高地にも生活している人がいます。高地で生活している人もヤクも
  私たちが生活している低地では具合を悪くするそうです。自分が慣れ親しんだ
  場所で生活していると、別の環境では生きられないようです。動物はその場所
  に適応する能力の幅が広いようです。

6 かってはゴルムドからラサまでは世界最悪路で1200kmの道のりを30~50時間
  かけて政府公認のおんぼろバスで入らなければならなかった。
  洪水を起こした場所や断崖絶壁もあり、転倒したり崖から落ちたバスもある
  という。青蔵鉄道は、ほぼこのルートに併走している。
  相当に大きな資金をかけて青蔵鉄道を完成した意義は何であろうか。観光
  というより軍事、経済面で大きな意味を持つと思われる。チベットの豊富な
  鉱物資源の利用も大きい。

7 チベットはまた鉱物資源も豊富です。ラサの宮殿に使われている金や数々の
  宝石はその豊かさを示しています。これだけの財宝で埋め尽くされたポタラ
  宮殿のすごさは、信仰心を利用した権力の大きさをも示しています。
  民衆はどんな思いを持ってこの宮殿を見上げていたのでしょうか。

8 ラサの町は乾燥していて、空気もとても澄んでいるように感じました。
  太陽の光も刺すように強いです。紫外線は人々の顔を焼きしわを刻み付ける
  ようです。

9 周りの世界から切り離されていたチベットも急速に商品経済の波が押し寄せ
  ているようです。露店のお土産も同じような規格品が並び、偽物も出回って
  います。

10宮殿前で、道路を歩きながら五体投地(まず手を合わせて合掌し、手を頭上、
  眉間、喉、胸にもっていき、しゃがんで膝をついたあと、うつ伏せに寝転んで
  頭上で合掌する)を繰り返す人々。大地の上に自の身を投げ出すこのような
  祈りを捧げる人たちは何を祈っているのでしょうか。またその信仰の深さは
  どこから来るのでしょうか。信仰心の大きさは生活の厳しさとも関わっていた
  のでしょうか。

青海湖で保護されていたチベット犬(たぶん野生)です。
野生2.jpg野生0.jpg

*二つ失敗をしました。一つは水をリックサックに入れて北京→西寧の飛行機に
 乗せ全部水がこぼれた事です。国内線なのか手持ちで入れば大丈夫でした。
 中国のペットボトルが質がよくないのも一因です。帰りは、ではと封を切ら
 ない水を持ち込んだら、ミズノーと言われて取り上げられました(ーー;)
 二つ目はカメラが故障して写真撮れなくなったことです。(友人から借りました)
予備を持っていけばよかったです。


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